SGJ通信

モデル工場的自動化システム~工場見学に見る自動化技術~ 

 先日、NPO自動化推進協会主催で、ベアリングの大手メーカー㈱NTNの磐田工場に見学に行き、そこで、自動化の方式のモデル的な生産システムを見学しました。

 

 機械加工・組立系の自動化は二つの方式が基本と言われています。一つは、人間の手作業をそのまま機械に置き換える方式で、ロボットなどを使用する方式です。もう一つは、加工方法を徹底的に検討し、製品の形状から機能などを含み、最高の品質の製品を最高の能率で加工する専用機械を設計し、専用生産ラインを構成する方式です。㈱NTNは生産技術力が優れている会社で、自動化技術の元締めを自負している自動化推進協会の会員から注目されている会社です。見学の重点は、量産品自動化の典型と言われるラジアルボールベアリングの研削・組立の専用ラインと、多品種少量生産の等速ジョイントのロボットを活用した自動組立ラインでした。

 

 ベアリングの加工ラインは、外輪と内輪の研削工程と、研削完了の外輪と内輪にボールを入れて組み立て、グリースを入れる組立工程です。これらの機械は、全部自社製で、無人で効率的な自動生産を行う専用機械システムで構成されています。加工の要所工程では品質の作り込みに自動検査が行われ、また、組立工程の途中では製造年月日などのレーザーマーキングがなされ、更に最終工程では、全数、重量の自動選別がなされ、完全な品質保証を行う専用自動加工組立システムとなっていました。

 

 一方、等速ジョイントの組立工程では、多品種少量生産品の組立てを自動で行う組立装置、その組立装置への部品供給、更に、検査もロボットを活用して自動で行うなど、ロボットをした完全自動化に対する各種の工夫がなされていました。

 

 10年前に見学させてもらった時と比べ、大幅な進歩に驚かされました。ベアリングそのものは変わらない中で、製造工程は大幅に改善されています。日本のベアリングの世界進出が拡大しています。その根底には、絶え間なく改善されている製造技術にあることを改めて感じさらせられた次第です。 

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