SGJ通信

「自力」の育成は「他力」の活用で「2歩前進」   2015-07-01                    

  先日、元の会社のOB会で、お酒を酌み交わしながら、現役時代の想い出を語り合う機会を得ました。その中で、私の実績を改めて振り返ってみました。私は、電気工学科を卒業して機械系の会社に就職し、多くの業務体験のなかで、電気出身者だからできたと思われることが多々あります。代表例として、鍛造工程への誘導加熱の導入が上げられます。自分1人で基礎実験から実施して実用化しました。実用化までの過程で、機械系の上司に、誘導加熱の有用性を説明した苦労を思い出します。実用化に当たっては、誘導加熱は、大規模なプレスシステムの中での中核をなすシステムで、高額な設備投資の責任者として、三菱電機の発電機を導入することで、信頼してもらいました。

 

 電気出身者には全くの部門外である高速研削については、精密工学系の学会誌を読みあさり、砥石メーカーの援助を得ることで、軸受輪の研削工程を最高の条件に実用化できました。また、ロボット部門の責任者の時には、自動車以外にロボットを普及させるには大幅な低価格化が必要として、TQCのデミング賞受賞の成果を活用して、部品点数の半減化をはじめ、購入部品の大幅低価格化を提案し、それを実現したロボットの新製品で収益向上に大きな貢献をしました。

 

 いずれも、各製品の製造技術の展開過程の中で大きな足跡を残せたと自負しています。これらのことは、私が機械系の専門家でないため、その道の専門の方々からの「他力」によって専門的知識を学んだことや、私自身が機械系の学会誌などで勉強して、「自力」を育成したことなどにより実用化できたのだと考えています。総括して考えると、工夫や改善に必要とされる「他力」を活用して「自力」育成し、「2歩前進」を目指すことで大きな改革を実行できた事例と考えられます。目先の改善では議論を巻き起こすことでも、目標が明確な「2歩前進」なら実現できます。その際、「あるべき姿」を明確にし、「自力」を育成する「他力」を活用することが重要です。「自力」中心に業務の展開を考える中小企業の経営者に「他力」の活用を考えて欲しいと思います。

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